平清盛公像と清盛神社 / 厳島神社のある宮島にゆかりのある英雄

厳島神社のある宮島に立つ平清盛公像と清盛神社をご紹介します。

登城時期：2022年11月

歴史

平安時代の末期、栄華を極める平家の総帥・平清盛。

大輪田泊（今の神戸）に港を構え、宋との貿易で莫大な富を得て平家の全盛期を築いていました。

近年の研究では貴族的な性格を有しつつも、鎌倉幕府以前の平氏政権こそが日本で最初の武家政権だったとする考えが通説となっています。

1146年、清盛は安芸国守に任じられて瀬戸内海の制海権を手に入れて莫大な利益をあげ、西国に勢力を拡大していました。

清盛の隆盛と共に、宮島の厳島神社は平家の信仰と援助を受けるようになります。

平清盛公像

厳島神社

海上に立つ大鳥居は厳島神社を象徴する建造物として有名であり、「厳島神社」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。

創建は593年頃とされますが、現在見られる大規模な社殿は平安時代末期の1168年頃、平清盛の援助により整えられました。
（大鳥居の工事が12月18日にようやく終わったようですね。11月に訪れた時は足場があってすぐ近くで見ることができました）

清盛神社

平清盛公の没後770年を期に清盛を祭神として、その遺徳を顕彰しようとの機運が高まり昭和29年（1954年）に清盛神社が創建されました。

清盛茶屋

清盛神社の近くには宮島のお食事処・清盛茶屋があります。

世界遺産「厳島神社」を堪能しつくして疲れてきたときに一服することができる良い場所です！

海の潮風や波の音を感じながら、落ち着いた雰囲気の中で休憩としましょう！

旅の想い

最も尊敬する歴史上の英雄・平清盛様の像を見るために宮島を訪れました。

2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも源頼朝最大の敵として平清盛が登場していましたね。
（今思うと後半の粛清劇が始まる前の平家との戦いが描かれていた前半ドラマが懐かしいです）

清盛は貨幣経済を浸透させたこと、武家政権の礎を築いたこと、厳島神社を改修したことなどその功績は多岐にわたります。

壇ノ浦の戦いで源氏に攻められ平家は滅亡するので日本史ではどちらかというと悪役の印象を受けてしまいますが、平家の歴史はその後の日本に大きな影響を及ぼしたため、その栄枯盛衰はとても儚さを感じます。

源頼朝に注目が集まった2022年ですが、今一度、平清盛の歴史を学んでみるのも良いのではないでしょうか！
2012年の大河ドラマ『平清盛』は大変オススメです！

私の一番好きな大河作品です。