高知城 / 現存12天守の一つで、本丸御殿や追手門が残る名城

山内一豊が築いた土佐国の高知城です。
現存12天守の一つです。

土佐藩：20万2,600石

歴史

■戦国時代

1600年の関ヶ原の戦いに東軍として参加して勝利に貢献した山内一豊は、徳川家康より掛川城5万9,000石から土佐一国20万2,600石に加増移封されます。

以降、江戸時代260年を一貫して外様大名・山内氏により土佐国は統治されます。

■江戸時代

移封当時、山内氏は四国最大の領地を持つ大大名となりましたが、1615年には蜂須賀氏が治める隣国の阿波国徳島藩・17万5,000石が淡路国7万石を加増されて25万7,000石となったため、四国一の大藩の座を明け渡すこととなりました。

そこで土佐藩は徳島藩に対抗したかのように25万7,000石を江戸幕府に申告します！
これの申告は残念ながら認めらませんでした。

土佐藩に限らず、実高よりも多い石高を申告して家格を上げようとする行為は江戸時代、多くの藩で行われていました。

たとえ家格が上がっても軍役の負担増に繋がるなど、必ずしも良いことばかりではない過剰申告なのですが、今の価値観とは異なる時代のため、家格上昇は大名にとっては悲願だったのでしょう。

山内氏と言えば、大河ドラマ『功名が辻』の主人公としても有名です！！

お城

重要文化財の追手門と天守

高知城の特筆すべき特徴は、なんといっても現存12天守の一つというところ！

さらに天守と追手門の両方が現存している3城の一つ（他は丸亀城、弘前城）であり、天守と本丸御殿が両方現存している唯一のお城という大変貴重な存在なのです。

お城は高知平野に築かれた梯郭式の平山城です。

戦国時代以前には大高坂山城と呼ばれる城が築かれており、築造時期は南北朝時代と伝わります。

土佐国は戦国大名の長宗我部元親が台頭し、1588年に岡豊城を本拠地として統治していました。

長宗我部氏は関ヶ原の戦いで西軍に与して敗北したため改易となります。

代わりに1601年、山内一豊が土佐国に入封し、1603年に本丸や二の丸が完成。

お城全体は1611年に完成します。

本丸御殿の内部に立派な家紋が！
「土佐柏」とよばれ、土佐山内氏の家紋です。

、、、どこかで見たことがあるような？？

そうです、幕末に活躍した土佐藩出身の実業家・岩崎弥太郎が創業した三菱グループのスリーダイヤ。

この家紋が由来なのだとか！

たしかにどこかで見たことがあるマークだと思ったら(*´∀｀*)！！

いろいろ身近なものに影響してる物語がある歴史って面白いですね。

土佐藩の石高推移

1600年～1871年：山内氏 20万2,600石外様）

お城ギャラリー

追手門と天守

天守閣

天守入口

高知城 詰門（橋廊下）

天守からの眺め

黒鉄門

本丸御殿内部

高知城の観光情報

観光案内

※情報引用元：（高知城・ご利用案内）

高知城へのアクセス

◆車

高知自動車道を利用
高松～高知IC　約１時間４０分
松山～高知IC　約１時間５０分
徳島～高知IC　約２時間４０分
岡山～高知IC　約２時間

◆鉄道

JR高知駅を利用
高知駅から バス　約１０分
「高知城前」下車 電車　約１５分
はりまや橋乗換え後、「高知城前」下車 徒歩　約２５分

◆飛行機

高知龍馬空港を利用
高知龍馬空港から 空港連絡バス　約３５分
はりまや橋～高知龍馬空港間 タクシー　約３０分

※情報引用元：（高知城・交通アクセス）