龍岡城 / 日本に2ヵ所のみ存在する稜堡式城郭（星形要塞・五稜郭）

長野県佐久市にある星形要塞（五稜郭）のお城です。

龍岡藩：1万6000石

歴史

龍岡城は、江戸時代末期に築城され、龍岡藩の藩庁が置かれていました。

元々は三河国の奥殿陣屋にあった松平氏が治める奥殿藩が藩の中心地でしたが、領地が奥殿（4000石）、佐久郡（1万2000石）に分かれていたため、幕府の許可を得て佐久郡に藩庁を移すことにしました。

11代藩主・松平乗謨は西洋の技術を取り入れて1867年に稜堡式城郭（星形要塞）を築城します。

稜堡突端部に砲台を設けて、各稜堡から十字砲火を浴びせることができる近代的なお城として龍岡城は誕生しました。

築城後すぐに廃藩となりお城は取り壊されましたが、堀や土塁、建物の一部「御台所」が今も残されています。

敷地内が小学校として利用されている珍しい城跡でもあります。

お城

大手門跡

西洋の技術を取り入れた稜堡式城郭（星形要塞）であり、日本では北海道函館市の五稜郭と龍岡城がわずか2ヵ所築かれたのみとなります。

各稜堡から十字砲火を浴びせることができる近代的なお城でしたが、近くの山から砲撃される危険性もあることから、稜堡式城郭としての機能を十分に果たせない構造だったとも言われています。

現在は堀や土塁、建物の一部「御台所」が残されており、稜堡式城郭の特徴である五か所の稜堡を間近で見ることができる貴重なお城跡となります。

五稜郭 であいの館

駐車場もありますし、続100名城スタンプを押して、御城印を購入して、さあ龍岡城へ向かいましょう！

特徴的な稜堡の角が見えてきました！

史跡龍岡城阯 碑

田口招魂社

五稜郭の敷地内は小学校となり、本丸中央は広い校庭になっています。

稜堡の周囲を歩いてみました！

水堀に囲まれている部分があります。

稜堡と石垣と水堀、お城好きにはたまらない贅沢な景色です。

御台所

旅の想い

小諸城から東京へ戻る途中、ちょっと遠回りして龍岡城へ！まさか五稜郭のお城とは！！

五稜郭といえば函館が有名ですが、日本に二つしかない五稜郭の一つが長野県にあるのです。

残念ながら近くの山に登るか、許可を得てドローンでも飛ばさない限り五稜郭全体像を眺めることはできませんが、周囲を歩いて稜堡の角を眺めるだけでも五稜郭であることを窺うことができますね。

夕方、長閑な風景と五稜郭がいい感じ！！

龍岡城の石高推移

大給藩・奥殿藩・龍岡藩と藩庁を移転するも、江戸時代を通して大給松平氏1万6000石（譜代）が統治

龍岡城の観光情報

五稜郭 であいの館の観光案内

※情報引用元：（龍岡城五稜郭｜観光ポイント｜信州佐久 旅の観光ガイドx）

龍岡城へのアクセス

◆鉄道

龍岡城駅徒歩20分
臼田駅徒歩20分

◆車

であいの館に駐車場あり