逆井城 / 茨城県坂東市逆井にあった戦国時代の平山城

茨城県坂東市逆井にあった戦国時代の日本の平山城です。

逆井城は逆井氏が当地を治めていたときに拠点としたお城です。
逆井常繁は1536年、小田原北条氏に攻められて滅亡したと考えられています。
以後、北条氏が1590年に小田原合戦で豊臣秀吉に滅ぼされるまで、北関東の拠点として機能しました。

歴史

■戦国時代

築城は享徳年間ごろといわれる。
小山義政の五男・常宗がこの地を領して逆井氏を名乗り、この城を居城にしたという。

しかし常宗の孫・常繁のときの1536年、古河公方方であった逆井氏は後北条氏と対立した。
そのため後北条方の大道寺盛昌の攻撃を受け逆井古城は落城、逆井氏は滅亡したと伝わる。

ただし落城年がこの地域への後北条氏の進出時期に合わないため落城時期には異論もある。

後北条氏の勢力下に入った逆井城は1577年、玉縄城主北条氏繁によって藤沢から技術者が呼ばれ、新たに築城されることとなった。
逆井の地は北条氏にとって下野・常陸方面への侵攻の最前線であったためである。

後北条氏の最新の技術が投入された飯沼城には氏繁が入り、佐竹氏・多賀谷氏などと対峙した。
1578年、氏繁は逆井城で没し、その後を子の氏舜・氏勝兄弟が継いだ。風魔小太郎の子・風魔孫右衛門など忍者集団300人が拠っていたともいう。

1590年、豊臣秀吉の小田原征伐による後北条氏没落に伴い、廃城となった。

※情報引用元：（Wikipedia - 逆井城）

お城

北側に西仁連川用水を臨み、西に入江だった蓮沼が存在する台地の先端上に位置している。
西仁連川は江戸時代の干拓の際に沼の西側外周部が掘削されたもので、干拓前は飯沼という南北30kmに広がる沼が城の北方に存在していた。

この南北に細長い飯沼は逆井城の北で東西に蛇行しており、城はこの沼の歪曲部に位置し沼に囲まれた「後堅固の城」でもあった。
北崖を飯沼が洗い堅固なため、本丸が最北端に位置している。南側に曲輪が連なり、大軍も収容できるように大規模な構造となっている。

二層櫓

戦国時代末期の城郭建築の歴史考証を基にして外観復元された二重櫓。

主殿

茨城県潮来市（旧牛堀町）で発掘調査された大台城跡発掘の際に出土した主殿遺構を参考に建築された復元主殿です。

正面から見て右側半分が主室、左側半分がその控室的な部屋となっています。

室町時代中期の主殿建築の特徴的なもので、関宿城薬医門を潜って進むと枯山水庭園が広がります。

井楼矢倉

敵の侵攻を監視するための設備として復元された物見やぐら。

これらの設備が戦国時代を通して発展し、やがて大型化、高層化して天守閣へと進化していきます。

関宿城薬医門

関宿城の城門と言い伝えられる門で、薬医門と呼ばれる城門です。

関宿城は明治時代の廃藩置県に伴い廃城。
その後、建物の一部は民間に払い下げられ、城門が逆井城跡公園に移築されたと考えられます。

観音堂

大安寺（旧岩井市）にあったものを町が譲り受けて移築・復元したものとのこと。

建物解体時に1588年の建立時の棟札と1845年の再興時の棟札が発見され現存されています。

これにより、幕末に改造が加えられたことが判明。

貴重な建築物として市の指定文化財になっています。

逆井城跡公園内の堀

逆井城跡の石碑

逆井城跡公園

※情報引用元：（Wikipedia - 逆井城・逆井城跡公園）

旅の想い

逆井城は日本100名城には選ばれていませんが、城跡公園とはいえ堀や櫓が見事に整備されていて、お城ファンの間では人気の場所です！

近くに最寄駅がないので遠くから訪れる人には車をおすすめします！
かなり広大な公園で見所豊富！

正直、家の近くにあって欲しい城跡公園ですね！

逆井城の観光情報

観光案内

※情報引用元：（逆井城跡公園）

逆井城へのアクセス

◆車

近くに最寄りの駅がないため、車での登城をお勧めします。
参考までに、大宮駅から車で１時間ほど。