大内氏館 / 西日本の政治経済の中心地”西の京都”として栄えた山口県山口市のお城

守護大名の大内氏の居城・大内氏館です。

大内氏：80万石以上

歴史

■戦国時代

山口県山口市大殿大路に建てられた城館で、山口を本拠とした守護大名・大内弘世がそれまで館のあった大内御堀から1360年頃、当地に居城を移したのが始まりとされます。

大内氏は山口のある周防国・長門国を中心に東は安芸国・石見国、西は九州の筑前国の一部・豊前国にいたる80万石以上の経済圏を領有していました。

海外との交易によって富を蓄え、異国文化や都の文化人の受け入れを進めたことで、山口は西日本の政治経済の中心地”西の京都”として栄えました。

街並みは京都を模したとも言われ、城ではなく館として建てられたのが特徴です。

詰の城として背後の山には高嶺城が築かれました。

戦国時代の1556年、勢力を急速に拡大する毛利元就が侵攻してくると、当主の大内義長は山口を放棄して逃亡したことで大内氏館はその役目を終えることになりました。

同地には毛利氏によって大内義隆の菩提を弔うため龍福寺が建立されています。

高嶺城とともに続日本100名城（174番）に選定されています。

お城

初期の館は溝と塀で囲まれている程度の構造でしたが、15世紀半ばには空堀や土塁を設けるなど、大内氏の最盛期と共に防御力が拡充された城館になりました。

館の北側には別邸として築山館（築山御殿）が築かれており、こちらは迎賓館的な場として使われていました。

発掘調査が繰り返されたことで多くの遺構が発見され、土塁・西門・庭園などが復元されています。

池泉庭園（復元）

大内氏館内の南東部に位置している広大な庭園です。

1400年代末に造られ、大内氏が滅亡する1500年代中頃まで使われたと考えられています。

中央部に池がある池泉式の庭園で、池の北には台所などの建物がありました

龍福寺

本殿

大内氏館跡に弧雲竜された龍福寺です。

毛利隆元が大内義隆の菩提を弔うために建立したお寺です。

山門

龍福寺資料館

鐘楼

大内義興公「馬上展望」像

旅の想い

11月中頃に訪れました。
大内義隆の菩提寺である龍福寺の紅葉が美しいですね。

”西の京都”山口！繁栄していた頃の町の姿を想像するだけでも楽しくなります。
一度見てみたいものですね。

諸事情により詰城である高嶺城に登城することができませんでした、、、
これはもうね、また山口に来なければという思いですよ！
また来ます！とても良い街なので！

大内氏の石高推移

周防国（16万石）・長門国（13万石）
安芸国（20万石）・石見国（11万石）
九州の筑前国（33万石）の一部・豊前国（14万石）にいたる80万石以上

大内氏館跡の観光情報

観光案内

大路ロビー

※情報引用元：（大内氏館跡・龍福寺本堂＜重要文化財-（りゅうふくじほんどう）・大路ロビー）

大内氏館跡（大内氏遺跡）へのアクセス

・「新山口駅」から列車20分
→ 山口線「山口駅」からバス5分
→ 「県庁前」バス停から徒歩10分
・中国自動車道小郡ＩＣから車20分

※情報引用元：（大内氏館跡）