花隈城 / 有岡城の支城・兵庫県神戸市の平山城

摂津国、現在の兵庫県神戸市にあった平山城の花隈城です。

荒木村重：35万石

歴史

■戦国時代

花隈城の築城は1567年、織田信長が京の都に入京するにあたり、摂津国へ支配力を及ぼすため家臣の荒木村重に命じて築かせた、または1568年に和田惟政に摂津国を任せた際に築かせたとの説があります。

当時は石山本願寺と毛利氏が手を組み信長に抵抗していたこともあり、前線で戦う荒木村重の本拠・有岡城の支城として完成しました。
「穴太衆」を動員したため、石垣もかなりあったようです。

1578年、村重は突如信長に反旗を翻して「有岡城の戦い」が開始されます。

本城である有岡城、続いて尼崎城を追われた村重は花隈城に逃げ込み、織田方の池田恒興と戦闘になります。（花隈城の戦い）

4カ月に及ぶ戦闘の末に花隈城は落城し、村重は毛利氏を頼って中国地方に亡命したため有岡城の戦いはここに集結します。

戦後、当地を与えられた池田恒興は近くに兵庫城を築城して花隈城の部材を転用したため、花隈城はここに廃城となりました。

お城

中央部に本丸、二の丸、三の丸を設け、本丸の西北隅に天守、東南隅に櫓があったと伝わります。
また、東に侍町、足軽町、西に町屋がありました。

石垣を設けたお城でしたが、池田恒興が兵庫城の築城に部材を転用したため、当時の遺構を示すものは残されていません。

現在は花隈公園（城址）が整備され、城址公園の演出として模擬石垣や模擬天守台が整備されています。

また、石垣の地下には駐車場が造られているため、石垣の間から車が出入りする箇所があります。

阪急神戸高速線「花隈駅」徒歩2分で見えてくるのがこの模擬石垣！

排水口や管機構が石垣の側面についてますね、、、！

道路に面しているため、地下駐車場の出入り口が石垣の中にあります。

花隈公園の石碑

本丸相当の箇所へは階段を使って登ります。

石垣頂上の相当の箇所は公園になっています。

模擬天守台

天守台の上

天守台からの眺め

花隈城跡の石碑

本丸部分。今は公園となっているので市民の憩いの場、とりわけ子供たちの遊び場となっています。

長狭北向地蔵尊

ぐるっと城内を一周してきました。

旅の想い

阪急神戸高速線の「花隈駅」は地下にありますが、近くを並走するJR神戸線（東海道本線）は地上を走るため、車窓から花隈城を見ることができます。

風景を眺めていると、突然石垣が目の前に現れるので、「あれはどこのお城だろう？」と感じる人も多いのではないでしょうか！

花隈城の石高推移

1574年～1579年：荒木村重 35万石
1580年～1583年：池田恒興 摂津国12万石 他　※1581年、兵庫城移封に伴い廃城

花隈城の観光情報

観光案内

※情報引用元：（花隈城 - Wikipedia）

花隈城へのアクセス

◆鉄道

JR神戸線（東海道本線）・阪神本線・神戸高速線「元町駅」徒歩5分
阪急神戸高速線「花隈駅」徒歩2分
神戸市営地下鉄山手線「県庁前駅」徒歩7分

◆車・バス

阪神高速神戸線京橋IC→国道2号
公園地下に駐車場あり

※情報引用元：（花隈城 - Wikipedia）