新府城 / 甲斐国の戦国大名・武田信玄の跡を継いだ武田勝頼の居城

甲斐国の武将・武田家の最後のお城・新府城です。

武田氏:130万石

見どころ

戦国時代最強の武将として有名な武田信玄の跡を継いで武田家当主となった武田勝頼により築城されたお城です。
今は遠く富士山を望むことができる自然あふれる長閑な場所となり、散歩にはおすすめの城跡となっています!

 

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歴史

■戦国時代

甲斐武田家清和源氏の流れを汲む河内源氏の一門を始祖とする甲斐源氏の宗家として、鎌倉時代・室町時代の幕府において活躍した武家・士族です。
戦国時代には守護大名として現在の甲府に居館を構えて甲斐国内を統一し、戦国大名へと変貌を遂げて勢力を拡大していました。

1541年、武田家当主となった武田信玄躑躅ヶ崎館に本拠を構えて領国拡張、城下町の発展、産業促進を行い武田氏の最盛期を築きます。
その領国は100万石とも130万石とも言われ、金の採掘による甲州金を用いた貨幣制度も整備されていました。

躑躅ヶ崎館跡 / 甲斐国・戦国最強の大名 武田信玄が暮らした居城

甲斐国 武田氏の居城・躑躅ヶ崎館です。 武田信玄:130万石 目次1 歴史2 お城3 武田氏の石高推移4 お城ギャラリー5 躑躅ヶ崎館・武田神社の観光情報5.1 観光案内5.2 躑躅ヶ崎館跡へのアクセ ...

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隣国、尾張国の織田家との同盟が破綻したことで信玄による西上作戦が1572年開始され、織田・徳川連合軍を三方ヶ原の戦いで蹴散らした武田軍は京を目指しますが、翌1573年、信玄は持病の悪化により進軍中に死去します。

跡を継いだ四男・武田勝頼は信濃、西上野、駿河へ侵攻しますが1575年の長篠の戦いで織田・徳川連合軍に大敗し、領国の動揺を生じさせます。

領国支配を再強化するため、勝頼は領国の東に偏った本拠を西へ移す府中移転を計画し、1581年に新たな居城となる新府城の築城を開始しました。

築城には武田家家臣の真田昌幸が関わったと伝わります。

1581年2月に築城が開始され、一応の完成を見た12月に勝頼は新府城に入城し、ここに躑躅ヶ崎館からの府中移転は完了しました。

しかし1582年に入ると織田・徳川連合軍が甲州征伐(武田征伐)を開始して甲斐国へ進軍。

未完成の新府城で戦えないと判断した勝頼は3月に家臣・小山田信茂の居城である岩殿城に移るため自ら新府城に火をかけて城を焼き払いました。
勝頼の在城期間はわずか68日だったと言います。

勝頼は岩殿城に向かう途中に信茂の謀反にあい、織田軍を率いる滝川一益により天目山へ追い詰められ嫡男・正室と共に自害、ここに甲斐武田一族は滅亡しました。

武田氏滅亡から僅か3か月後の同年6月、本能寺の変により信長が死去。
これにより甲斐・信濃の武田遺領は空白地とされ、三河国の徳川家康、相模国の北条氏直、越後国の上杉景勝による「天正壬午の乱」にて領土合戦が発生します。

新府城には徳川氏が本陣を置き、北条氏と対峙しました。
同年10月には徳川氏・北条氏との同盟が成立し、北条氏が撤兵したことで甲斐国は徳川氏が領有することになります。

■豊臣政権時代から江戸時代にかけて

徳川氏は三河・遠江・駿河・信濃・甲斐の五ヶ国を領有する150万石の大名となり甲斐国の中心を躑躅ヶ崎館に定めますが、1590年の小田原合戦後に関東250万石に移封されたため、当地には羽柴秀勝加藤氏浅野氏などの豊臣系大名が置かれました。

豊臣政権時代、甲斐国の中心地として新たに甲府城の築城と甲府城下町が形成され、関ヶ原の戦いを経て再び徳川氏の領国となり、江戸時代に甲府城が甲府藩の藩庁として整備されたことで新府城は廃城となりました。

甲府城 / 甲斐国の拠点、親藩・甲府勤番・甲府城代の置かれたお城

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お城

現在の甲府駅から北へ2.5kmの位置にある躑躅ヶ崎館(現在は武田神社)は武田家の居城が置かれた場所であり、その城下町(武田城下町)には多くの家臣団を集住させていました。

躑躅ヶ崎館は背後に山を持つ防御に適したお城でしたが、城下町の拡大には限界があり、信濃、西上野、駿河へと拡大した武田氏の領国統治にとっては東への偏りが生じていました。

このことから府中の移転が計画され、新たに新府城を築城したと考えられています。

新府城は甲府盆地の西部に位置する台地上に築かれた平山城であり、西側に崖、東川に塩川が流れる要害の地でした。

石垣は使われず、本曲輪・二の曲輪・東の三の曲輪・西の三の曲輪・帯曲輪・稲荷曲輪などにより構成され、丸馬出・三日月堀・搦手口・枡形虎口・多数の堀などの施設を有する武田家築城技術の集大成ともいえる強固なお城として築城されました。

発掘調査により、丸馬出しや三日月堀、土塁などの遺構が確認され復元されています。

新府駅

JR東日本中央本線の駅で甲府駅から4駅目17分ほどの場所にあります。
特急あずさ・かいじは停車しない無人駅になります。

新府城への道

長閑な風景を眺めながらの登城となります。

新府駅から新府城までは1.2kmほど、20分弱の道のりです。

遠くに富士山を望むことができるので歩いていて興奮が冷めませんね。

遠くに富士山

桃ノ木でしょうか、綺麗ですね

歩道は狭いですね。気を付けなければ、、、

新府城跡が見えてきました。

新府城への登城口

聖なる山って感じがしますね。

これから登城すると思うと、まさに興奮する光景です。

山頂本丸跡に新府藤武神社が建立されており、山の麓には鳥居が見えます。

ここから長い階段を上って本丸にたどり着くことができます。

石段をかなり上りました、頂上はもうすぐです。

新府藤武神社

新府城跡地にある神社で、武田勝頼公を御祭神として祀っています。

本丸

新府城の本丸に到着しました。

武田勝頼公の在城はわずか68日だったと言います。

新城を築城しながらも、すぐにその場を動かなければ行けなかったこと思うと、当時の武田氏の厳しい状況が伝わってきます。

山の上を切り開いたかのような広々した空間。

大大名の居城に相応しい規模です。

武田氏の系図を見ると、やはり源氏の血筋なんだなということがよくわかります。

2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも甲斐源氏・武田信義が登場していましたね。

 

本丸からの眺めです。(富士山と反対側です、、、富士山側は木々が生い茂っていて本丸から富士山は見えませんでした)

桃の木でしょうか、綺麗ですね。

二の丸

本丸と違って二の丸は草木が生い茂っていますね、、、。

城の西側を流れる釜無川が見えます。

西三の丸

本丸から麓に下ってきたところにある西三の丸です。

大手門から入城すると東三の丸と西三の丸が広がります。

今は草木が生い茂っていますね、、、。

枡形虎口と馬出

大手門の周りには土塁で囲まれた枡形虎口、その外側に半円状の丸馬出と付属する三日月堀がありました。

三段構えの防御施設がお城への入口を守っています。

枡形虎口の土塁の間から富士山を望むことができます。

非常に美しい景色ですね。

枡形虎口の外には丸馬出があります。

丸馬出しや三日月堀

城内側枡形虎口から出た先の丸馬出の左右にはさらに枡形虎口が設けられ、半円状に弧を描く土塁の先には水を湛えた三日月堀がありました。

今は水が無い状態ですが、三日月堀の形がよくわかるように復元されています。

その他の城内遺構

登城口近くに下りてきました。
石階段から登ってグルっと一周した形です。

本丸から石階段で下ってきても良いですが、どうせなら二の丸、三の丸や枡形虎口、三日月堀を見るルートで下山した方が学び多いですね。

旅の想い

ついに新府城にやって参りました!!
武田氏を語る上では外せない名城です。

富士山の見える長閑な風景に癒されながら登城口へ!
聖なる山に足を踏み入れるような気持にさせられる場所でした。

お城跡ということで当時の建物は何も残っていませんが、武田氏築城術の集大成といえる平山城を巡ることができて終始興奮しておりました!

武田氏と新府城の石高推移

1573年:武田信玄は甲斐国・信濃国・駿河国を中心に9カ国120万石の大領を築き上げます。
1573年~1582年:信玄の死後、武田勝頼は領土拡大を進め、居城を新府城に移し、石高も130万石となりますが次第に台頭する織田信長に押され、1582年の甲州征伐で滅亡を迎えます。

新府城の観光情報

観光案内

入城料 無料
開城日 年中
開城時間 常時
続100名城スタンプ設置 韮崎市民俗資料館
御城印販売場所 韮崎市民俗資料館

※韮崎市民俗資料館(新府城から3.2km)

新府城へのアクセス

◆鉄道

JR東日本 中央本線「新府駅」より徒歩15分

または、JR東日本 中央本線「韮崎駅」よりタクシーで15分

◆車・バス

中央自動車道韮崎ICより20分

新府城跡 駐車場(無料)あり
普通:30台・大型バス可

※情報引用元:(新府城跡(しんぷじょうあと) - 富士の国やまなし観光ネット
韮崎市観光協会 新府城跡

 

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