三内丸山遺跡 / 世界文化遺産・日本最大級の縄文集落跡

日本最大級の縄文集落跡！

歴史

約5,900年～4,200年前の縄文時代、当時の人々が長期間にわたって定住生活を営んだ集落跡です🏠
発掘調査の結果、竪穴建物跡、大型竪穴建物跡、墓、盛土、掘立柱建物跡などが見つかっており、生活品の出土と併せて当時の人々の生活や文化を知ることができます。

大型掘立柱建物跡

六本の柱に支えられた遺跡内でも最も高く、巨大な建築物です。
今でいうマンションのような高層住居を想像するかと思いますが、実際には人が住むような建物ではなかったと推測されています。

見張り台（物見櫓）、権威の象徴など、色々考えられますね。
腐食を防ぐため、木柱の周囲と底を焦がすなどの高度な建築技術が使われていたようです。

見張り台・物見櫓が後々進化してお城の天守閣になっていくことを想うと感慨深いです！

掘立柱建物跡

集落の中央、南盛り土西側などから密集して見つかった建物群で、地面に穴を掘り、柱を建てて屋根を支えた高床式建物と考えられる建物です。

生活の痕跡が確認できなかったことから倉庫として使用されていたと考えられます。

竪穴建物跡

縄文時代の人々は地面に70～80cmほどの穴を掘った場所に柱を立てて、葦などの植物で屋根を作った一般的に「竪穴住居」と呼ばれる住居に住んでいました。

旧石器時代から縄文時代、弥生時代以降にも引き継がれ、平安時代の平地に建つ住居が登場するまで盛んに作られました。
中央には炉があり時代によって構造の変化が見られます。

大型竪穴建物跡

集落内最大の住居跡となります。
集会所、共同作業所、共同住宅などの説があり、三内丸山遺跡の中心的な場所とされています。

旅の想い

青森県に来たら立ち寄らなければいけない世界遺産！
中でも一番見たかったのが大型掘立柱建物！

物見櫓説が正しければ、この大型掘立柱建物はお城の天守閣のご先祖様といったところでしょうか♫
屋根や壁が無ければ当然シャチホコや飾り屋根もない、私たちが大好きな姫路城や松本城の立派な天守閣を想像すると、とても同じ建物には見えませんよね。

でもこの丸太を建てた物見櫓が、やがて建築技術の向上と共に戦国時代になると大天守閣に姿を変えてくるのです。
5,000年以上も経つとそうなりますよね。

天守閣の立場からご先祖様という表現をするのも不思議な感じがしますが、大好きな城郭・天守閣の原点となる巨大な集落遺跡群・大型掘立柱建物を見ることができるのでお城好きの人にはたまらない場所です。

ギャラリー

三内丸山遺跡の観光情報

観光案内

※情報引用元：（三内丸山遺跡　ご利用案内）

三内丸山遺跡へのアクセス

◆JR青森駅から
・車で約20分（約7キロメートル）

　・市営バス　約30～40分
「三内丸山遺跡」行き青森駅前「⑥青森市営バス乗り場」から乗車、「三内丸山遺跡前」下車(310円)

　・ねぶたん号（シャトル・ルートバス）約30～40分
青森駅前「⑦シャトルバス乗り場」から乗車、「三内丸山遺跡前」下車（300円）

◆JR新青森駅から
　・車で約10分(約2.5キロメートル)
　・ねぶたん号(シャトル･ルートバス)で約15分

◆青森空港から
　・車で30分（8.5キロメートル）

◆青森I.C （東北縦貫自動車道）から
　・車で約5分（2キロメートル）

◆青森港フェリー埠頭から
　・車で約20分（7キロメートル）

※情報引用元：（三内丸山遺跡　交通アクセス）