滝山城 / 関東屈指の中世平山城　小田原北条氏・北条氏照の居城

小田原城を本拠に関東を支配した戦国大名・北条氏のお城、滝山城です。

歴史

■戦国時代～

1521年、山内上杉氏の重臣で武蔵国の守護代・大石定重によって築かれた平山城です。
築城時期には諸説あり、40年ほど後の築城だったとも考えられています。

大石氏は居城を高月城から滝山城に移し、北条氏康の三男・氏照を養子に迎えて北条氏の勢力下に入ると、滝山城も関東屈指の威容に姿を変えていきました。

■滝山合戦（1569年）

小田原城攻撃に向かう甲斐国の大名・武田信玄率いるおよそ2万の大軍により滝山城は攻撃されます。
城方は2000人の兵で防戦し、三の丸まで攻め込まれますが落城を免れました。

■八王子城へ移転（1587年）

北条氏照は八王子城の築城に伴い居城を移転します。

■小田原合戦（1590年）

天下統一を目指す豊臣秀吉が起こした北条氏への攻撃（小田原合戦）で、支城だった八王子城は落城。
本拠地である小田原城の北条氏政（氏照の兄）も降伏・開城したことで戦国大名の北条氏は滅亡します。

お城

滝山城はお城の近くを流れる多摩川の浸食によって形成された断崖を利用した天然の要塞です。

本丸・中の丸・二の丸・千疂敷・小宮曲輪、その他多数の空堀・虎口・竪堀・土塁を設けた強固なつくりをしています。
地形を巧みに利用した縄張には、500年前の堀が良質に残り、中世城郭の貴重な遺構として国の史跡に指定されています。

今日では東京都立公園「滝山自然公園」桜の名所として親しまれています。

小田原北条氏の石高推移

＊＊＊＊北条氏の支配時代（本拠は小田原城）＊＊＊＊
1571年：北条氏康 150万石
1590年：北条氏政・氏直 250万石（小田原征伐時）

お城ギャラリー

滝山城の観光情報

観光案内

※参考：（都立滝山公園・滝山城跡）

滝山城へのアクセス

◆公共交通

京王八王子駅・JR八王子駅北口から戸吹行き・秋川駅行き・戸吹スポーツ公園入口行きバスで25分「滝山城址下」下車、大手口の登り口まで徒歩約1分。

◆車

中央道八王子インターから国道16号を拝島方面へ、左入交差点を左折し国道411号（滝山街道）へ
滝山観光駐車場（無料）あり：午前8時から午後6時まで

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