こんにちは。
お茶丸です!
「天空の城」「日本のマチュピチュ」で有名な山城、竹田城です!
山頂に築かれた総石垣の竹田城は国の指定史跡であり、雲海に浮かぶ光景が人気を博しています。
雲海目的に登る立雲峡からの眺望は、気象条件が揃う秋から冬にかけての早朝、まだ辺りが暗い中で山を30分登ることが求められますが、苦労する甲斐のある絶景を見ることができます。
竹田城本体の観光はもとより、立雲峡から眺める竹田城も楽しめるため、是非両方訪れてみましょう。
今回は竹田城の魅力とともに、雲海を見たい!竹田城に行きたいと思っている人向けに絶景スポットや旅工程などお役立ち情報を色々ご紹介してまいります。
お城巡り、山城巡り初心者でも大丈夫です!
雲海シーズンの竹田城を是非堪能してください!
目次
登城シーズン
竹田城は春・夏・秋・冬、すべてのシーズンで楽しむことができます。
春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色といった具合に、季節の移り変わりを共に感じることができるお城です。
中でも有名なのが雲海!
雲海の出現する僅かなシーズンは特に人気の高いこともあり、竹田城全景を眺望できる立雲峡と合わせて薄暗い早朝でも多くの人でにぎわいを見せます。
春:4月上旬には桜が満開
夏:7月~8月には新緑に包まれた城内が美しい
秋:11月下旬は紅葉の見ごろ
冬:12月~1月頃は雪景色
雲海の発生しやすいシーズンは9月~11月
※他の季節でも稀に見られますが、秋(特に晩秋)が一番発生しやすい条件となります。(朝来市・竹田城のHPより)
※12月~1月頃のウインターシーズンは条件付き開城
1月~2月は冬季閉山で入城不可の場合あり ※詳細は公式ホームページを確認
雲海を見るためには
日の出前の竹田城
一番有名な雲海シーンを眺めるには、「立雲峡」の展望台がオススメです。
第1~3展望台が設けられており、それぞれの展望台で標高が異なるため、異なる角度から竹田城を眺めることができます。
一番高いところから見下ろす形で竹田城を眺める場合は第1展望台まで登りましょう!(多くの人が第1展望台を目指します)
※立雲峡について詳しくは後述の「立雲峡の観光情報」を参照
雲海発生の見極め方
雲海の時期は9月下旬~3月上旬ですが、1月~2月は積雪と閉山の時期ということもあり9月~11月頃がオススメです。
雲海発生の有無は予測困難ですが、次のような条件が重なれば出現する可能性が高いとのことです。
- 前日の夜から明け方の気温が低くなり、日中に向けて暖かくなる日(寒暖差が10℃以上あると良い)。
- 当日の朝の天気が良く、無風の状態(前日~数日前に雨が降っていると良い)
- 前日の日中が温かく、湿度が高い
放射冷却により地面が冷やされ、地表面付近の水蒸気を含んだ空気が冷やされることにより霧となるんだとか、、、難しいですよね。
勝手に雲海予報(https://www.asabura.jp/unkaiforecast)
朝来市が「勝手に雲海予報」を出してくれています。
雲海発生を保証するものではありませんが、確認しておくと少しは安心できますね!
持ち物
服装
本格的な登山グッズまでは必要ありませんが、動きやすい服装、歩きやすい靴で行きましょう!
防寒対策として、トレンチコートよりも風を通さないダウンコートなどが良いでしょう。
重ね着できるように冬着を何枚か持っておくと待ち時間で凍えることは無くなります。
気温が低くても防寒着で登山している間は汗をかくことがあるので脱ぎきしやすい服が便利です。
グッズ
- 雨具(折り畳み傘よりも両手が開くためレインコートが良い)
- 懐中電灯orヘッドライト(ランタンのように周囲を照らせると非常に良い)
- 飲み物(登山道に入ると自販機が無いため、飲料水は必須です)
- カイロ(手持ちも良いですが、背中に貼るタイプが良い)
- ビニール袋(ゴミ入れの他に、地面に敷くなどの流用もできる)
- タオル(汗を拭いたり用途は多岐)
- カメラ(様々なパターンの撮影用に各種レンズも準備)
- 三脚(日の出前の暗闇に浮かぶ竹田城を撮影するには必須)
- スマートフォンと自撮り棒(自撮りできると面白い)
帰って見返すとせっかくの雲海写真が手振れで全滅、、、なんてことになると悲しいので現地では焦らず落ち着いて撮影しましょう!
三脚は心強い装備ですよ!
展望台の地面は土のため、前日に雨が降ればぬかるんでいることもあるので、レジャーシートやビニール袋があると座る場所を確保することができます!(日の出までの場所取りで長時間待機ということもあり得るため)
移動手段
車が一番オススメです(マイカー・レンタカー・タクシー)
なぜなら、
- 展望台まで最も近づけるため徒歩より体力を温存できる
- 公共交通機関の運航時刻を気にしなくて済む
- 登山グッズなどの荷物をたくさん積み込める
- 雲海を見終えた後、竹田城まで移動しやすい
電車だと
- 乗り換えの手間がかかる
- 竹田駅から展望台までの移動手段が必要になる(徒歩か車)
- 運行本数が少ない
- 始発や雲海発生時刻を気にする必要がある
ということです。
電車で行くという方は、竹田駅や和田山駅付近のホテルを予約して前泊し、翌朝タクシーを予約して立雲峡駐車場へ向かうといった方法をとることが良いでしょう。
実体験
11月の平日、深夜2時半に立雲峡駐車場に到着。
麓の近くまでは他の車を一台も見かけないほどの深夜だというのに、山の中腹にある駐車場に到着すると、すでに駐車スペースの7割が埋まっていました!
数えてみると50台の駐車スペースに35台停まっていました。
なかにはキャンピングカーも数台!
みなさんエンジンを切って車中泊していました。
深夜4時ころになると誘導員の人が数人交通整理を始めました。
すでに駐車場は満車のため、駐車場へむかう山道の路肩にも車が駐車し始めていました。
これができるのならば、実質50台以上は停めることができるんですね、、、
あくまでも誘導されて停めているのでしょうが、、、!
5時に登山開始!
駐車場から一番上の展望台まで真夜中の山道を30分登ります。
防寒対策をしていたため、登山中は汗をかきました。
日の出予報は6時半頃とされていましたが、5時過ぎにはうっすらと明るくなり始め、竹田城の方角に雲海が広がっていることを黙視することができました。
鉄道の走る音が聞こえてきましたが、すべて雲海の下から聞こえるという不思議な光景でした。
第一展望台に到着。
5時半にしてすでに大勢の人が集まっていました!
みなさん三脚を構えて場所取りしています。
そしてそして!
日の出の6時半とともに薄らと竹田城&雲海が見えてきましたよ。
-
雲に呑まれそうな竹田城
雲海は波のようにゆっくりと流れているので、少し経つと違う形の雲海が形成されるので、いつまでも見る者を楽しませてくれます!
-
竹田城側に登って雲海を見る人々も!
望遠レンズで確認すると、竹田城本体に登って雲海を楽しむ人たちも大勢いることがわかりました。
竹田城天守台に登ると、自分の周囲360度が雲海に囲まれるといった神秘的な風景を眺めることができるので、そのパターンも面白そうです!
6時半の日の出から僅か30分ほどですっかり辺りは明るくなり、雲海も低くなってきました。
気温が高まりお昼ごろになると雲海は消滅してしまうんですね、、、儚い!
雲海の光景を見ることができる時間は短いんです。
登りで見えなかった山道も帰り道で確認することができました。
綺麗な山道です!
一番低いところにある第3展望台付近まで下ってきましたが、ここでもなかなか美しい竹田城を見ることができます。
竹田城の観光情報
竹田城跡公式ホームページ(https://www.city.asago.hyogo.jp/site/takeda/)
利用案内・料金・アクセス・観光情報について詳しく紹介されています。
観光案内
観覧料 | 大人:500円(高校生以上)・中学生以下:無料 団体20名以上大人(高校生以上)1名450円・中学生以下:無料 |
開城日・開城時間 | 12月~1月頃のウインターシーズンは条件付き開城 1月~2月は冬季閉山で入城不可の場合あり (春)スプリングシーズン 3月1日~5月31日 午前8時~午後6時(最終登城 午後5時30分) (夏)サマーシーズン 6月1日~8月31日 午前6時~午後6時(最終登城 午後5時30分) (秋)雲海シーズン 9月1日~9月22日 午前6時~午後5時(最終登城 午後4時30分) 9月23日~11月30日 午前4時~午後5時(最終登城 午後4時30分) (冬)ウィンターシーズン 12月1日~翌年1月3日 午前10時~午後2時(最終登城 午後1時) |
竹田城・観光所要時間 | 30~60分 |
100名城スタンプ設置 | 以下4ヵ所 竹田城跡料金所、山城の郷、わだやま観光案内所(JR竹田駅舎内)、情報館「天空の城」 |
御城印販売場所 | 以下2ヵ所 竹田城跡料金所、情報館「天空の城」 |
※情報引用元(ご利用案内 - 竹田城跡公式ホームページ)
竹田城へのアクセス
JR播但線「竹田駅」から徒歩40分
バス停留所「竹田城跡バス停」から徒歩20分
鉄道
東京から:約5時間
大阪から:約2時間半
名古屋から:約3時間半
※JR新幹線・姫路駅経由+JR播但線利用
車
東京から:約600km、約8時間
大阪から:約120km、約2時間
名古屋から:約270km、約3時間半
※最寄りI.C:和田山I.C
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竹田駅
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山城の郷
※駐車場
竹田城にアクセスできる駐車場は複数ありますが、竹田城に最も近い駐車場は「山城の郷駐車場」となります。
山城の郷~竹田城跡間は一般車両の進入は不可のため、「山城の郷」からは竹田城跡周遊バス「天空バス」を利用しましょう!「天空バス」はJR竹田駅なども結んでいるため便利です。
- 山城の郷駐車場 100台 ※竹田城に一番近い
- 竹田城下町観光駐車場 150台
- 竹田まちなか観光駐車場 60台
- 竹田区駐車場 70台
- 竹田城跡・立雲峡駐車場 100台 ※立雲峡に二番目に近い
- 立雲峡駐車場 50台 ※立雲峡に一番近い
立雲峡の観光情報
立雲峡公式ホームページ(https://www.ritsuunkyo.com/)
雲海を見るなら立雲峡の展望台へ!
観光案内
-
立雲峡駐車場と第1展望台
観覧料 |
300円 大人(高校生以上)1人当たり |
観光所要時間 | 60~90分 |
展望台 | 第1~3展望台(第1展望台が一番高いところにある) |
各展望台までの所要時間 | 第3展望台:立雲峡駐車場から約5分 第2展望台:立雲峡駐車場から約10分程度 第1展望台:立雲峡駐車場から約30程度 |
※情報引用元(施設概要 | 竹田区 立雲峡公式ホームページ)
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第3展望台付近からの景色も十分綺麗!
立雲峡へのアクセス
JR「竹田駅」から立雲峡駐車場まで徒歩50分
鉄道
※「竹田城へのアクセス」参照
車
東京から:約600km、約8時間
大阪から:約120km、約2時間
名古屋から:約270km、約3時間半
※最寄りI.C:和田山I.C
※駐車場
「立雲峡駐車場」が一番近い駐車場となりますが、雲海シーズンは深夜でも満車になるため、車中泊する気持ちで早めに現地到着するように出発することをオススメします。
二番目に近い「竹田城跡・立雲峡駐車場」は駐車台数が多い半面、「立雲峡駐車場」と徒歩40分ほど離れているため、展望台へ登山するために必要な時間・体力消費が増加します。
- 竹田城跡・立雲峡駐車場 100台 ※立雲峡に二番目に近い
- 立雲峡駐車場 50台 ※立雲峡に一番近い
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立雲峡駐車場
【動画】竹田城の雲海を眺める方法・立雲峡からの絶景
竹田城について
ここからは竹田城がどのようなお城かご紹介します。
竹田城の歴史
1443年頃、当時の但馬守護・山名宗全が配下の太田垣氏に命じて築城させた山城が竹田城の始まりと言われています。
1580年の羽柴秀吉による但馬攻めの結果、羽柴方に城を攻略され、赤松広秀が朝来郡2万石で入城します。
この頃、今日見られる石垣を築いたと考えられています。
江戸時代になると、一国一城令の発布に伴い竹田城は廃城となってお城の役目を終えます。
竹田城の特徴
標高353.7mの古城山の山頂に築かれており、本丸・天守台を中心に、三方向に曲輪が築かれた山城です。
山城の中でも石垣の質・量、共に全国屈指の規模を有しており、現代にもその威容を伝えています。
竹田城の人気に火が付いたのは2007年頃、雲海に浮かぶ「天空の城」として神秘的な写真が広く知れ渡ったことに始まります。
これは、竹田城の南東に位置する峡谷・立雲峡の展望台から見るのが最も美しく、秋から冬にかけての限られた期間に様々な気象条件が重なり合ってようやく出現する光景なのです。
絶景効果もあって、今では姫路城や大阪城など、そうそうたる名城と共にお城人気の上位にランクインし、おそらく山城の中では日本一有名なお城となっているのではないでしょうか。
今見ることができる竹田城には、天守や櫓、門、城壁といった遺構は残っていませんが、石垣はほぼ完全な状態で残っており、城内もきれいに整備されているので非常に観光しやすくなっています。
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竹田城の城内
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Googleマップより
竹田城跡バス停
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竹田城跡バス停
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”落ちない岩”
「山城の郷駐車場」から天空バスで10分ほど走ると「竹田城跡バス停」に到着。
ここから竹田城入口まで舗装された山道を20分歩いていよいよ石垣群が見えてきます!
大手口
お城の入口である大手口です。
防御設備として曲がり角を設けています。枡形虎口です。
このような90度の曲がり角を設けることで、まっすぐ侵攻してくる敵の勢いを削ぐ狙いがあります。
北千畳
その名の通り、お城の北側に広がる巨大な曲輪。
千畳というから畳1000枚分の広さってことなんですかね!とても広いです!
三の丸・枡形の虎口
美しい石垣がお出迎え!
北千畳・南千畳が広い分、二の丸・三の丸はそれほど広くはありません。
どちらかと言えば敵の侵入を阻止する構造をした道といった感じです。
二の丸
二の丸付近です。
向こうに南千畳が見えてくるので、山城の壮大な景色を眺めることができます!
映画『あなたへ』で高倉健さんが景色を眺めているシーンが登場しますが、それはどこらへんなのだろうかと探すばかりでした、、、!
(三の丸の方にゆかりのベンチがあるみたいですね!)
本丸・天守台
竹田城の天守閣があったとされる天守台の石垣です。
天守構造は不明ですが、城下の人々に見せるシンボルとしての天守が存在したようです。
山城でこれだけ大きな天守台なのだから、天守もさぞ大きかったことでしょう!
見てみたかったですね!
天守台からの眺めは圧巻!
遠くには先ほど雲海を眺めるために登山した立雲峡が見えています!
花屋敷
本丸の北西に突き出した防御陣地。
鉄砲を撃つための狭間が石垣に設けられているとのこと!
ここは入れなかったのですが、見てみたかったな~。
南二の丸
本丸から南千畳に抜ける通路。
石垣が見事です!広い城内のどこからでも天守台が見えるのが良いですね!
南千畳
竹田城で最も大きな曲輪・南千畳です。
とても広く、周囲の石垣も見事です。
写真の石垣にはハートの形をした石が使われているとのこと!?探してみよう!
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まとめ
いかがでしたか。
雲海シーズンは限られていますが、どの季節に訪れても素晴らしい景色を楽しむことができるのが日本のお城の良いところ!
天守閣の建つお城を巡ったことが無いという人にも、お城に行ったことが無いという人にもオススメのお城が竹田城です!
山登りでハイキング気分にもなることができるし、歴史に触れることもできる!
しっかり計画を立てれば雲海だってみられるかもしれません!
是非一度、旅の計画を立てて竹田城に行ってみましょう!
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