金山城 / 金山に築かれた関東でも珍しい石垣普請された山城

関東では珍しい石垣造りのお城・金山城です。

歴史

新田氏の一族である岩松家純によって1469年頃に築城されたと伝えられています。

戦国時代にこれほど堅固な石垣を持つ山城は例がなく、日本の城郭史を見ても関東の城の中で石垣を有した城がほとんど無いといわれていた中で発掘により見つかった大変珍しいタイプの城とされています。

石垣が残存・復元によって辛うじて当時の様子を残していますが、かつては城門・曲輪を造り、堀切・土塁などで防御した難攻不落の城でした。

お城

金山城は群馬県太田市にある新田金山（標高235.8m）の山頂付近を中心に山全域に縄張りを築いた中世の山城です。

大手虎口

物見台下堀切

日ノ池

史跡金山城跡ガイダンス施設

金山城の登山道入り口に立つガイダンス施設です。
金山城の歴史について深く学ぶことができます。

新田義貞公と脇屋義助公像

太田駅前に建つ新田義貞公と脇屋義助公像です。

旅の想い

太田駅から山頂まで徒歩1時間、、、車で山頂付近まで行くのが普通みたいですが、倹約旅をしているため歩いてしまいました。

なんのこれしき軽い山登りと思えば楽なもんです（山城を攻撃する際の攻め手の辛さが分かりました...20kg以上の甲冑を身にまとっていると思うと尚更です...！）

登った甲斐もあり、立派な城址を散策することができました。

金山城の石高推移

時は戦国時代のど真ん中、金山城の周辺国は北に越後国・上杉謙信（140万石）、西に甲斐国・武田信玄（120万石）、南東に関東の北条氏康（220万石）が勢力拡大を目指して争っており、金山城自体も戦乱の波に対応すべく増築・強化されていきました。

新田氏は北条氏の傘下に入りますが、1590年の小田原合戦により北条氏が滅亡すると豊臣秀吉に降伏し開城、廃城を迎えます。

石高制が敷かれる前の時代ですが、金山城の支配地域は何万石だったのでしょうかね...気になります。

お城ギャラリー

金山城の観光情報

観光案内

※情報引用元：（史跡金山城跡ガイダンス施設・太田市金山地域交流センター）

金山城へのアクセス

東武伊勢崎線太田駅北口から史跡金山城跡ガイダンス施設まで徒歩50分。

金山山上または南麓にある市営駐車場（無料）あり。