鉢形城 / 武蔵国 断崖絶壁の上に築かれた連郭式平山城

戦国時代の城郭として、断崖絶壁の上に築かれた連郭式平山城・鉢形城です。

小田原北条氏:250万石

見どころ

良質に残る曲輪や復元門など見どころたくさん!
城内を散策するときは自然あふれる森の中を巡り、城内へ出れば荒川を挟んで断崖絶壁の上にそびえる平山城を眺めることができる迫力満点のお城です。

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歴史

鉢形城の始まりは、関東管領・山内上杉氏の家臣である長尾景春が1476年に築城したお城と伝わります。

1478年には扇谷上杉氏の家臣・太田道灌が鉢形城を攻略して上杉顕定が入城します。

1512年、上杉憲房軍に包囲されて落城、顕定の後を継いだ養子の上杉顕実は山内上杉家当主の座を失いました。

1515年、憲房は山内上杉氏の家督を継ぎ、顕実の死去後は関東管領職を継ぎましたが、家臣として仕えた長尾景春が離反し、扇谷上杉家の上杉朝興、相模の後北条氏二代・北条氏綱、甲斐の武田信虎などとの長年にわたる抗争の中で病没。養子の上杉憲寛、続いて上杉憲政が後を継ぎました。

1546年、後北条氏三代・北条氏康が憲政との戦いで勝利すると、統治は北条氏が支配を確立しました。

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その後、小田原城主の後北条氏である北条氏康250万石の上野国支配の拠点として、氏康の四男・北条氏邦によって整備拡張され、現在みられる規模の城郭が完成しました。

■戦国時代

鉢形城は関東有数の規模を誇る北関東支配の拠点として機能し、甲斐・信濃からの侵攻による最前線基地、また下野国振興への足掛かりとして重要な役割を担いました。

1569年、武田信玄による攻撃を受け、続いて1574年には上杉謙信に城下を焼かれる被害を受けます。

1590年、豊臣秀吉による小田原征伐が開始されると、鉢形城は後北条氏の本拠である小田原城を守る重要な支城として守備軍3000の兵を挙げて籠城し、前田利家上杉景勝真田昌幸らの連合軍35,000と戦います。

大軍に包囲された北条方は1ヶ月におよぶ籠城戦の末、北条氏邦が城兵の助命を条件に降伏して開城しました。

小田原征伐後に鉢形城は廃城となり、徳川家康250万石の関東入封後の当地は成瀬正一日下部定好が代官として治めました。

■幕末から現代

現在は鉢形城公園として整備され、園内には鉢形城歴史館が建てられています。

お城

戦国時代、荒川と深沢川に挟まれた断崖絶壁の上に築かれた天然の要害のお城です。

この地は上州や信州方面を望む交通の要所でした。

城内の北東側は両河川の合流地点となり、城中心部に本曲輪、二の曲輪、三の曲輪、笹曲輪、諏訪曲輪が連なる連郭式の構造とっていました。

さらにその周囲に外曲輪を複数設けており、西南部には城下町や寺院、神社、そして北西側の荒川に面する沿岸が断崖絶壁となっています。

鉢形城歴史館へ向かう入り口の城門

外曲輪

城内の森を流れる深沢川

城内の土塁

城山稲荷神社参道

二の郭(二ノ丸跡)

二の郭(二ノ丸跡)

城山稲荷神社の鳥居

城山稲荷神社

虎口と呼ばれる出入り口を守る馬出

「角馬出」とよばれる後北条氏系城郭の特徴といわれます。

三の曲輪と二の曲輪を結ぶ橋と曲輪

三の曲輪(三ノ丸跡)

掘立柱建物跡

その歩9日、井戸や礎石があります。

茶入れなどの茶道具が発掘調査で見つかり、この場所が宴会や歌会を行う特別な場所であったと考えられています。

石積土塁

江戸時代の城郭に築かれた石垣に比べると規模や技術で見劣りするも、これらの遺構は石積み技術者の存在を示す重要なものです。

秩父曲輪と庭園池

四脚門

諏訪神社

石組排水溝の跡

井戸跡

三の曲輪(三ノ丸跡)

障子堀

三の曲輪遠景

外曲輪

笹曲輪

鉢形城地形模型

鉢形城の石碑

ここにありましたか!

 

さて、

北西側の荒川に面する沿岸の断崖絶壁を見るために川の向こうへ移動!

玉淀河原(右奥の森が鉢形城の本曲輪)

城の本曲輪を守る断崖絶壁

これは登って攻めることはできないですね、、、!

動画で見る鉢形城

旅の想い

鉢形城に登城してまいりました。

川と断崖絶壁に守られた城郭を見ることができるということで、是非行ってみたいお城でした!

東武鉄道東上本線の鉢形駅からでも徒歩20分という場所にあるので、登城するには車が便利です。

城内は自然あふれる森に囲まれた自然公園になっていますが、昔のお城の遺構を各所に見ることができるのでとても楽しめる城跡でした、

川の水がとてもきれいで、流れもあって絵になる光景でした!

鉢形城の石高推移

1546年~1590年:北条氏 250万石

鉢形城の観光情報

観光案内

入城料 無料
※鉢形城歴史館:一般/200円、高校生・大学生/100円、70歳以上・中学生以下・障害者手帳をお持ちの方は無料
開城日 無休
※鉢形城歴史館:月曜日、祝日の翌日、年末・年始
開城時間 常時
※鉢形城歴史館:9時30分~16時30分(入館は16時00分まで)
駐車場のご利用は開館日の9時00分~17時00分
100名城スタンプ設置 鉢形城歴史館
御城印販売場所 鉢形城歴史館

※情報引用元:(鉢形城歴史館・寄居町埋蔵文化財センター

鉢形城へのアクセス

◆車・バス

自動車/関越自動車道花園IC下車、国道140号バイパスを秩父・長瀞方面へ6km、約15分

バス/東秩父村営バス寄居駅発、和紙の里行き「鉢形城歴史館前」下車、徒歩約5分

◆鉄道

電車/JR八高線、秩父鉄道線、東武東上線寄居駅下車、徒歩約25分

東武鉄道東上本線鉢形駅下車、徒歩約20分

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