津和野城 / 「天空の城」で紅葉の名所！島根県の中世山城

「天空の城」で紅葉の名所！島根県の津和野城です。

津和野藩：4万3,000石

歴史

■鎌倉時代

鎌倉時代の後期、当地に地頭として着任した吉見頼行・吉見頼直は、1295年から1324年にかけて標高362ｍの霊亀山上に三本松城（後の津和野城）を築城します。

■戦国時代

戦国時代の吉見氏は周防国を中心に勢力を誇る大内氏に従っていましたが、毛利元就がわずか一代で中国地方全域に勢力を拡大すると毛利氏の傘下に入ることになります。

吉見氏は14代 319年間に渡り津和野城を居城としましたが、1600年の関ヶ原の戦いで毛利氏が西軍として敗北し萩に移封されると、吉見氏も津和野を離れ萩に移住しました。

■江戸時代

吉見氏に代わって津和野城に入城したのは東軍に属して勝利した坂崎直盛 3万石（後に4万3,468石）です。

直盛は高石垣を有する近代城郭にお城を改修するなど、津和野藩の藩政を固めました。

名君と名高い直盛でしたが、1616年の千姫事件の余波で改易となったため、坂崎氏の統治は僅か1代 16年で終わります。

続いて1617年、因幡国より亀井政矩が4万3,000石で入城し、以後、亀井氏が11代に渡り明治維新まで津和野藩を統治します。

亀井氏の時代には山城から山麓に館を移すなど、城下町の整備が進められました。

1686年、落雷のため津和野城は天守を焼失し、以降再建されないまま明治を迎えます。

1871年、津和野藩は全国の各藩に先駆けて廃藩置県を受け入れて廃城となり、1874年に石垣を残してお城は解体されました。

お城

吉見氏の時代の津和野城は、標高362ｍの霊亀山の山頂を中心に、尾根、支尾根に多数の曲輪を持つ典型的な中世山城として完成しました。

坂崎氏の時代には本丸のほかに「織部丸」と呼ばれる出丸を設けるなど、極めて実戦的なお城に改修されます。

山頂部のお城の中心地は「三十間台」と呼ばれ、津和野城下を一望できる場所に位置しています。

また、三十間台の南側には南門櫓で守る三の丸（人質郭）が、北側には「太鼓丸」が設けられています。

三十間台の西側には、坂崎氏時代に三重天守が建てられたとされ、今はその天守台が残ります。

本丸部分を中心に三方向に曲輪が伸びる構造は、同じく「天空の城」で有名な竹田城と類似した構造となっています。

旅の想い

「萩・津和野」と言われるように、一大観光圏を構成する歴史情緒溢れる津和野にやって参りました。

今回の旅の中で、一番紅葉が美しい観光地でした。

山頂部の紅葉の赤々した光景は目に焼き付きます！

津和野城を訪れるなら11月中旬以降がとてもおすすめですね。

建物は残っていなくても、立派な石垣から津和野の歴史の深さを感じることができました。

麓の城下町も風情ある街並みが残り、とても落ち着くばかり！

萩と津和野はとてもおすすめできる観光地です！

、、、そうだ、津和野城、紅葉がとてもきれいなのですが、11月はクマが出没するらしく、登山道を使って登城するのは注意が必要みたいですね。

なので観光リフトを使うといいです。

リフトなら5分ほどで山の上まで行くことができ、そこから歩いて15分ほどでお城の本丸部分にたどり着くことができるので、是非！

津和野藩の石高推移

1600年～1616年：坂崎氏 3万石～4万石（外様）
1618年～1871年：亀井氏 4万3,000石（外様）

お城ギャラリー

山頂の本丸周辺

目に輝く紅葉の数々！

オレンジ色の紅葉絨毯に彩られ、、、！

紅葉と石垣のコントラストが美しい！

真っ赤な紅葉も乙なもの！

山頂から津和野の城下町を一望する。

山城でありながら、見事な石垣群！

歴史上と溢れる津和野の殿町通り！

JR津和野駅前広場に停まるSL機関車！

津和野城を映画風の動画でご紹介

津和野城の観光情報

観光案内

※情報引用元：（津和野城跡 | しまね観光ナビ｜島根県公式観光情報サイト）

津和野城へのアクセス

JR山口線「津和野駅」からリフト乗り場まで徒歩25分（2km）、車なら5分

麓から山頂までのリフトの所要時間は5分

山頂リフト乗り場から本丸まで徒歩約15～20分

※駐車場あり：10台　無料