八戸城 / 南部師行の八戸根城の支城として築かれたお城

南部師行が治める八戸根城の支城として築かれた八戸城です。

歴史

■築城

1334年、陸奥国司・北畠顕家の国代南部師行が八戸根城を築城します。
時を同じくして、孫の信助が中館氏を名乗り、根城の支城として当地にお城を築いたのが八戸城の起源とされています。

■戦国時代

1590年、小田原征伐の際に三戸南部氏の南部信直は豊臣秀吉の元に帰参して南部領安堵の朱印状を得ました。
これにより信直は南部領内の支配を認められ、根城を本拠地とする南部氏（八戸氏）はその宗家の配下となりました。
宗家の南部利直が盛岡城を中心とする盛岡藩の初代藩主となると、八戸も盛岡藩領に組み込まれます。

■江戸時代

1627年、利直の命により南部氏（八戸氏）は遠野城へ移封となり、中館氏もこれに従い、以降は南部氏宗家による直接支配の時代を迎えます。
1664年、盛岡藩2代藩主・南部重直が嗣子を定めずに没したため、江戸幕府の命により遺領10万石は重直の2人の弟である七戸重信の盛岡藩8万石と、南部直房の八戸藩2万石に分割されることになります。幕府の裁定による八戸藩は独立した藩として立藩し、八戸城を藩庁として城下町の本格的な整備が開始されることになります。

■現代

1871年、廃藩置県により廃城となり、跡地には八戸藩初代藩主・南部直房を祀る三八城神社が創建されます。
また、周辺開発により内堀などが埋められ、八戸市民の憩いの場である三八城公園が整備されます。

お城

本丸と二の丸、城下町から構成される平城であり、現在の遺構は1627年の南部藩直轄地時代に築城された八戸城のものになります。

天守などの大型建造物は無く、御殿を中心とした無城主大名のお城でした。

現在は城内に三八城神社、本丸を中心にした三八城公園が存在し、近くの南部会館には表門として角御殿表門、根城に旧八戸城東門が残ります。
また、本丸中心には八戸藩初代藩主である直房公の像が建ちます。

八戸藩の石高推移

藩主：外様大名・南部氏
1664年～1871年：2万石

お城ギャラリー

八戸城の観光情報

観光案内

※情報引用元：（三八城公園・八戸城跡｜スポット・体験 - 青森県観光情報サイト）

八戸城へのアクセス

・JR「八戸駅」下車し、八戸市営バス・南部バスで「市庁前」下車後、徒歩3分。

・JR八戸線「本八戸駅」下車後、徒歩約4分。

東京駅発

・車の利用時は八戸自動車道八戸ICから約10分。