足利氏館（足利氏宅跡） / 鑁阿寺　鎌倉時代の武士館の面影を残す寺

足利氏の館跡に建つ鑁阿寺です。

足利氏館・鑁阿寺の歴史

12世紀半ば - 足利氏の祖・源義康が同地に足利氏館を構えます。

清和源氏・河内源氏の源義家の孫である源義康は、下野国足利に入封して足利を称しました。
（足利氏は鎌倉幕府においては御家人として、室町時代には嫡流が足利将軍家として天下人となりました）

鎌倉時代の1197年、源姓足利氏２代目・足利義兼によって邸宅内に真言宗大日派の本山・鑁阿寺（ばんなじ）が建立されました。
信仰の対象は源氏、足利氏の守り本尊である大日如来を祀っています。

境内の広大な敷地は元々足利氏の館であり、四方に門を設け、土塁と堀をめぐらせたお城のようなつくりをしています。

本堂は1229年に落雷で焼失するも足利貞氏が禅宗様式を取り入れ改修しました。

1234年、足利義氏は僧侶が集まり修行する清浄な場所である伽藍を整備し、鑁阿寺は足利一門の氏寺となりました。

のちに室町将軍家、鎌倉公方家などにより手厚く庇護されます。

1908年、鑁阿寺本堂は古社寺保存法に基づく特別保護建造物（現在の重要文化財に相当）に指定されます。
1922年に足利氏宅跡として国の史跡に指定され、1950年には本堂が重要文化財（2013年に国宝）に指定されます。

お城

境内には、国宝に指定されている本堂のほか、鐘楼、一切経堂が国指定の重要文化財とされており、その他多数の東門、西門、楼門、多宝塔、御霊屋、太鼓橋といった建造物が残されています。

平安時代後期から鎌倉時代の武士の館（武家屋敷）の面影を残しており、周囲に土塁と堀をめぐらした正方形の寺域は約40,000㎡に及びます。

厳密には「お城」ではなく「寺院」ですが、のちの平城を思わせる防御設備を見ることから、武士の拠点たる場所として「お城」さながらと言ってもよいでしょう。

鑁阿寺 楼門（山門）

本堂（国宝）

多宝塔（県指定文化財）

一切経堂（国指定重文）

西門

東門

水堀

御霊屋

大酉堂

大黒堂（校倉）

稲荷堂

鐘楼

庭園

土塁

土塁と楼門（山門）

旅の想い

足利氏館にやってまいりました！

お城好きにとって足利市といえば「あしかがフラワーパーク」、、、ではなくやはり「足利氏館」ですよね。

たしかにお城より寺院といった感じの名所ですが、土塁や堀、四角く囲まれた敷地はお城といってもよいと思います。

このような整った形のお城は良いですね！

東北の米沢城がとても好きなのですが、そことよく似ているような気がします。

つまりは足利氏館も好き（笑）ということです！！

ぜひ、休日の落ち着いた観光に訪れてみてください！おすすめします！

足利氏館・鑁阿寺の観光情報

観光案内

※情報引用元：（鑁阿寺 | 足利市観光協会 | 学び舎のまち足利）

足利氏館・鑁阿寺へのアクセス

◆鉄道

ＪＲ両毛線足利駅から徒歩１０分
東武足利市駅から徒歩１５分

◆車・バス

北関東自動車道　足利ＩＣから１０分

駐車場
太平記館　観光駐車場（無料）

※情報引用元：（鑁阿寺 | 足利市観光協会 | 学び舎のまち足利）
※情報引用元：（国宝 鑁阿寺）