彦根城 / 徳川四天王の一人、譜代大名の井伊氏が城主を務めたお城

近江国 井伊氏の居城・彦根城です。

彦根藩：30万石

歴史

江戸時代に彦根城主となる井伊氏は、戦国時代の1560年、今川氏の支配下で参戦した桶狭間の戦いで当主・井伊直盛が討ち死にし、その後 井伊直親が今川氏真に討たれ、直盛の娘である井伊直虎が家督を継ぐも相次ぐ周辺大名の井伊谷（井伊氏発祥の地で静岡県にある）への侵攻を受けたことで危機に瀕します。

そんな中で、やがて徳川四天王の一人となる井伊直政が登場！
徳川家康を頼り、関ヶ原合戦の功績で近江国佐和山藩18万石を与えられて当地に赴きます。

井伊直勝の代に彦根城を築城し、井伊直孝の代で徳川幕府の譜代大名として彦根藩30万石に加増、その後も天領を預かりとして35万石に加増され、有力大藩として幕末に至ります。

幕末の大老・井伊直弼は安政の大獄とそれが元で起こった桜田門外の変の責任を課せられ、井伊直憲の代に20万石に減封されます。
禁門の変の功績で23万石に回復し、大名としての地位を維持して廃藩置県を迎えるに至りました。
（2017年放送の大河ドラマ『おんな城主 直虎』で描かれたことで井伊直虎、井伊直政が大変有名です）

明治時代以降、彦根城の天守閣は廃城を免れ、国宝5天守の一つとして今日までその美しい姿を彦根市のシンボルとして今に伝え続けています。

余談ですが、太平洋戦争末期の1945年8月15日、彦根市は米軍の夜間爆撃を受ける予定でしたが、正午に大日本帝国の降伏が決まり空襲が行われなかったため焼失の危機が回避されたというエピソードがあります。

まさに奇跡のお城なんですね！
今は”ひこにゃん”で有名なお城となってしまいましたが、国宝天守閣が残り、世界遺産候補の有力なお城として人々に親しまれています。

お城

彦根城は井伊氏の居城です。
現存12天守（国宝5天守）の一つで、当時の城郭をそのまま遺している貴重な城です。

木造建築として残っているので、天守最上階へ向かう階段の一歩一歩に歴史の重みを感じることができます！
小さなお城ですが、多数の飾り屋根が施されており、譜代大名・井伊氏の居城としての威容を誇ります。

彦根藩の石高推移

譜代大名・井伊氏
1600年～1615年：18万石～15万石～20万石
1615年～1617年：20万石
1617年～1633年：25万石
1633年～1862年：30万石（35万石格）
1862年～1864年：20万石
1864年～1871年：23万石

お城ギャラリー

彦根城の観光情報

観光案内

※情報引用元：（観覧案内）

彦根城へのアクセス

「米原駅」まで東京駅から約2時間10分、名古屋駅から約30分、新大阪駅から約40分、博多駅から3時間25分
「米原駅」から「彦根駅」までJR琵琶湖線で約5分

JR琵琶湖線「彦根駅」をから彦根城まで徒歩15分