福島城 / 伊達政宗・上杉景勝の軍が戦った陸奥国のお城

陸奥国の信夫郡にかつてあった福島城址です。

福島藩:3~15万石

登城時期:2018年6月

歴史

お城のあった信夫郡と、北側に位置する伊達郡、西に位置する置賜郡の周辺は戦国時代には伊達氏、江戸時代初期は上杉氏の所領でした。

上杉氏の信夫郡の支配は1598年から1664年までとなります。豊臣秀吉の命により伊達氏から没収された信夫郡は、蒲生氏の支配を経て会津120万石の大領を与えられた上杉氏の所領となります。

上杉景勝会津城を本拠地として、福島城に重臣・本庄繁長を配置しました。

旧領を奪われた伊達氏はこの地の奪還を目指して機会を伺っていました。

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両者この関係のため、当然ながら1600年の関ヶ原合戦の際は激戦を繰り広げることになります。

上杉氏伊達氏は関ヶ原の本線には参加せず、同時期に東北の地で争っていました(慶長出羽合戦)。

福島城に関わる戦いは、関ヶ原の本戦が終結した後に城付近で起こった「松川の戦い」であり、上杉軍と伊達軍が攻城戦を繰り広げています。

戦い自体は上杉氏の防衛が成功しますが、西軍であった上杉氏は関ヶ原合戦の戦後処理で米沢30万石に減封となり所領は4分の1となります。苦しい結果ですね。

米沢城のある置賜郡18万石を本拠地として伊達郡6万石と福島城のある信夫郡6万石は引き続き上杉領として認められることになりました。

ここに上杉氏の米沢藩30万石時代が始まります。

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二代藩主・上杉定勝は大減封による収入減を立て直すべく取り組み、米沢藩実高51万石と言われるまでに信夫郡の新田開発を進めます。

しかし三代藩主・上杉綱勝の時代に色々あって15万石に減封さてしまいます。

この時に幕府に刈り取られたのが福島城のある信夫郡と伊達郡・置賜郡の計15万石となります。あぁ...定勝の努力が...。

1664年以降、福島城は幕府直轄領20万石の時代を経て1679年に本多忠国15万石で入封して福島藩の立藩に至ります。

1682年には再び天領となり、1686年から堀田氏10万石で入封、1700年から天領2年を挟んで1702年に板倉氏3万石で入封し、以降戊辰戦争を経て幕末の廃藩置県を迎えるに至ります。

福島藩の藩主は皆譜代大名だったんですね。

旅の想い

白石城から二本松へ向かう途中、時間ができたので急遽立ち寄りました。

県庁所在地のど真ん中にあるお城に来ました!!

といってもお城の面影はほぼ無く、この石碑があるくらいですけどね(´ε` )。

福島城の石高推移

1590年~1591年:伊達氏 米沢72万石時代
1591年~1598年:蒲生氏 会津91万石時代
1598年~1600年:上杉氏 会津120万石時代
・・・関ヶ原の戦い・・・
1600年~1664年:上杉氏 米沢30万石時代(外様)
1664年~1679年:幕府直轄領 20万石
1679年~1682年:本多氏 15万石(譜代)福島藩立藩
1682年~1686年:天領
1686年~1700年:堀田氏 10万石(譜代)
1700年~1702年:天領
1702年~1871年:板倉氏 3万石(譜代)



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