石垣山一夜城 / 小田原城下町を一望できる関東初の総石垣のお城

小田原征伐で一夜にして姿を現した関東初の総石垣のお城。

豊臣秀吉400万石vs北条氏政・氏直250万石

登城時期：2022年2月

歴史

1590年、関東の覇者・北条氏を相手に天下統一の総仕上げとして豊臣秀吉が挑んだ小田原征伐に際して、小田原城の西方3kmにある笠懸山の山頂に築城された総石垣のお城が石垣山城です⚔🏯。

全国の諸大名に銘じて20万人の軍勢を率いて小田原城を包囲した豊臣秀吉ですが、当時の小田原城は戦国大名・武田信玄や上杉謙信の攻撃にも耐えた経験を持つ難攻不落の名城でした✨。

秀吉は5万人近くの兵が籠城する小田原城に対して力攻めは効果が薄いと考え、心理的圧力を加える作戦に出ます。
ここで大きな効果を発揮したのが石垣山城でした。

世にいう「一夜城」と呼ばれるように、石垣山城は約3-4万人を動員して80日余りの短期間で築城されました🚧⚒。

お城が完成すると小田原城側の木々を一気に伐採して、いかにも一夜でお城が出現したかのように小田原城側に見せつけたことで、圧倒的な武力と経済力を前に僅か10日後には北条氏を降伏させることに成功します🏳。

この戦いで北条氏は滅亡し、旧領は駿府から移封させた徳川家康に与えられることになるのでした。

お城

石垣や櫓、存在は不明だが天守閣を有する本格的な近世城郭として、土塁が主流だった関東における最初の総石垣のお城として完成しました。

築城には黒田官兵衛が深く関わったと言われ、約3-4万人を動員して80日余りで完成したと伝わります。

秀吉は戦の最中に、大坂より淀殿を呼び寄せたり、連日千利休に命じて茶会を催すなどして過ごしました🍵。

旅の想い

小田原征伐は籠城する北条氏に対して豊臣秀吉、徳川家康、前田利家、上杉景勝、毛利輝元、宇喜多秀家、さらには黒田官兵衛や石田三成、長宗我部元親、池田輝政、堀秀政、小早川隆景、加藤嘉明、徳川四天王の面々、海上には九鬼水軍や毛利水軍などなど、戦国大名オールスター大集結の合戦だったわけです⭐️⭐️⭐️。

大坂の陣を除けば近世最大の攻城戦が行われた場所と言っても過言ではありません！

そんな一大合戦を終結させる重要な役割を果たした石垣山一夜城についにやって参りました😊✨。

天気も良くて本丸からの眺めは最高！

バスも通っているしカフェもあるので落ち着いた休日を過ごすには最適な場所ですね！

小田原は観光の宝庫で何度も訪れていますが、飽きることは無い！☕️✨

近年は駅前開発でミナカ小田原がオープンするなど、ますます心地の良い観光城下町になっています。

小田原征伐時の諸大名石高

豊臣秀吉　400万石
徳川家康　180万石
上杉景勝　84万石
毛利輝元　120万石（水軍派遣）
伊達政宗　92万石（途中参戦）
宇喜多秀家　54万石
vs
北条氏政・氏直　250万石

石垣山城ギャラリー