和歌山城 / 徳川御三家・紀州藩55万5000石のお城を旅する

御三家の一家・紀州徳川家の居城・和歌山城です。
紀伊国と伊勢国南部にまたがる大藩です。

紀州藩:55万5000石

登城時期:2018年5月

歴史

1585年、紀州征伐の功績により豊臣秀吉の弟である豊臣秀長が紀伊・和泉の二ヶ国64万石を与えられて和歌山城を築城しました。

秀長は同年の四国征伐でも活躍して最終的には大和を加えた三ヶ国110万石の大領を手にします。

1600年の関ヶ原合戦の後、紀州には外様大名の浅野幸長が37万6000石で入封して紀州藩が立藩し、その後に浅野氏が広島藩42万6000石に転封されると徳川家康の十男・徳川頼宣が伊勢国南部17万9000石を加えた55万5000石で新たに入封します。

伊勢国には松坂城が置かれ広い紀州藩領を統治していました。

徳川頼宣の入封により、ここに和歌山城を拠点とした御三家のひとつとなる紀州徳川家が誕生します。

紀州藩は加賀藩120万石、薩摩藩77万石、仙台藩62万石、尾張藩61.9万石に続く全国5位の大藩なんです!

お城

紀州征伐の功績により豊臣秀吉の弟である豊臣秀長がこの地に和歌山城を築城しました。

秀長の後に入城した浅野氏、徳川氏の時代に改修が重ねられ、小高い山の頂上に連立式層塔型三重の天守構造を持つ平山城として完成しました🏯。

北に位置する紀の川を天然の堀としたお城は、天守とその近くに本丸、本丸の北側に二の丸と三の丸を備えた巨大な城郭であり、最盛期には現在の面積のおよそ4倍の広さがあったと言われています。

紀州藩の藩庁として機能し、その藩領は紀伊国(和歌山県)だけでなく伊勢国(三重県の一部)も含んでいます。

御三家の居城として江戸時代を通して栄華を誇った和歌山城でしたが、1846年には落雷⚡️に見舞われ天守を焼失してしまいます。

江戸時代の天守再建は幕府の許可が下りにくいことが多かったのですが、和歌山城は御三家という格式高い一家のお城ということで特別に幕府より許され、1850年に現在と同様の外観を有する天守が再建されました。

幕末においては比較的新しい天守として完成し、そのまま明治時代を迎えることになります。

明治時代の廃城令による取り壊しを免れた和歌山城は存城することになり、1935年には国宝に指定されました。

しかし太平洋戦争で終戦間際の1945年7月9日に行われた和歌山大空襲で焼失し、戦後の1957年にコンクリート製の天守として再建されるに至ります。

紀州徳川家

江戸時代、徳川家康の十男・徳川頼宣が55万5000石で入城して紀州徳川家(御三家のひとつ)が誕生します。

徳川御三家は各地の諸大名とは比べ物にならない格式高い大名家であり、徳川将軍家が断絶の危機に瀕した際は将軍を出すことが許されていました。

八代将軍徳川吉宗は紀州家から江戸幕府征夷大将軍に任ぜられたことで有名です。

一国の藩主ながら将軍職に就く権限を有していたところを見るだけでも御三家の扱いが別格であったことがわかります✨。

旅の想い

和歌山城は三重天守ですが、高い位置にあるので和歌山市内に近づくとその存在感を見せつけてくれます。

独特の色合いを持つ連立式天守は美しいですね✨。

お城周辺はとても綺麗に整備されているのでお城巡りを楽しむにはうってつけの場所です✨。

なんだか不思議な感じですが、当然ながら江戸時代から明治初期の日本にビルがなかったことを思えば、お城は当時の高層巨大建築物だったんですね✨。

山の上に建つその姿は、石垣の高さも相まってとても雅で巨大、象徴的な印象を受けます。

下から眺めるのとは異なり、入口側から天守を見ると石垣分の高さがなくなり、異なった印象を受けますね。

お城あるあるの印象変化です♪(´ε` )

天守と連立する櫓、門や茶室もあるので休日を過ごすには見所満載、一服するには最高の場所なので大変オススメ!!🍵。

なんやろ、三層なぶん横に広くてドッシリとした感じ♫。

観光地としての満足度は高め!

和歌山ラーメン🍜も美味しいし和歌山はええ場所です!

和歌山城の石高推移

1585年~1591年:豊臣秀長 64~110万石時代
1600年~1619年:浅野家 37万6000石(外様)
1619年~1869年:紀州徳川家 55万5000石(御三家)

お城ギャラリー

大天守と小天守

石垣

本丸御殿跡からの眺め

和歌山城天守閣

写真は和歌山城の本丸御殿跡から撮った天守閣です🏯。

ここが天守単体を見るには最適な場所です✨。

階段を上らないといけないので気付かず通り過ぎる人もいるのですが、絶好の撮影ポイントなので立ち寄ることをオススメします📷。

二の丸は城が建つ山の下にあるのですが、本丸御殿は割と登った先にあるのでお殿様もここで過ごすにはさぞ大変だったでしょうね。

だから後年の殿方は山の上に登らなくて済む二の丸御殿をよく使っていたそうです💨。

石垣

石垣

二の門櫓と乾櫓

乾櫓

小天守

二の門櫓

山に浮かぶ戦艦のような連立式天守群

連立式天守群

和歌山城西之丸庭園

御橋廊下

紅松庵の茶室

立礼席での点出しで和菓子と抹茶を堪能

石垣と水堀

水堀

一の橋と大手門

追廻門

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