【松本城】お城の魅力|松本を旅する おすすめスポットやグルメ紹介

こんにちは。
お茶丸です!

今回は松本城をご紹介します。

こんなあなたへ

これからお城巡りを趣味にしようと考えている!
春に美しい桜を見に行きたい!

国宝の現存天守を有する松本城は、お城好きのみならず訪れたすべての人を魅了する荘厳なお城です!

私も桜のシーズンに関東から日帰りで松本観光に出かけました。
友人と車で2泊3日の温泉旅行に出かけたこともあります。

名所良し、グルメ良し、自然良し!
一度や二度の旅では満足しきれない、松本はそんな魅力溢れる街です!

桜と共に魅力を感じ、お城デビューを松本城で飾りましょう!!

松本城について

松本城の歴史

時は戦国時代、信濃国の守護・小笠原氏が居城とする林城を守るための支城として、1504年に島立右近貞永の手によって築かれた”深志城”が松本城の前身と言われています。
この深志城が今の松本城にどう引き継がれたのか詳しくはわかっていませんが、今から500年以上前に松本城の城下町としての起源がこの地に興りました。
その後、松本城のある信濃国は甲斐の武田氏越後の上杉氏尾張の織田氏駿河の徳川氏、地元大名などが複雑に絡み合った抗争の舞台となります。

1590年、豊臣秀吉が小田原征伐で関東の北条氏を滅ぼして天下を統一すると、松本城には家臣の石川数正(元は徳川家康の家臣)が10万石で入城します。
石川数正は松本城を今日見る大天守を有する強力なお城に改修しました。

1600年の関ヶ原合戦の後、江戸時代を通して松本城は松本藩の中心地となり、松平氏水野氏など複数の大名が藩主として入城し、6〜10万石の藩として栄えました。

明治時代に入ると櫓や門は解体され、御殿の火災焼失などもありましたが、天守は太平洋戦争の被害も免れ、大修復を繰り返しながら現代までその姿を残しています。
近年は黒門や太鼓門が復元されるなど、少しずつかつての姿を蘇らせています。

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これだけ大きなお城なのに10万石の中藩なのが意外ですよね!
(同じ国宝でも姫路城は52万石、彦根城は35万石なので)

松本城の天守閣

まるで戦国武将が真っ黒の兜と鎧を身にまとってどっしりと構えたような姿!
この美しい松本城は複合連結式の層塔型天守であり、5層6階の大天守と乾小天守、複数の櫓で構成された平城です。
現存12天守の一つであり、平城で黒壁の大型天守が残る例としては唯一の存在。
今でも年に一度、国産黒漆の塗り替えが行われており、当時の威容を今に伝えて続けています。

写真の通り、松本城天守群は大天守・乾小天守・渡櫓辰巳附櫓・月見櫓で構成されています
前者の三棟は戦国時代に建てられた実戦を意識した設備を有する建物、対して後者の二棟は40年ほど後の泰平の世が訪れた江戸時代になってから追加された建物なので武備が無いのが特徴です。

よく見ると、天守の窓は外敵から狙われないように小さくしていますが、付随する月見櫓は三方向に広く開口部があって優雅に月見を楽しむことができます。
戦乱と泰平の時代を生きたお城の用途が移り変わる様子が見て取れます。

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元々お城は軍事拠点としての役割がありましたが、戦の無い時代が訪れると領国を経営するための政庁として利用されるようになったんですね。
政治の中心は本丸や二の丸に建てられた御殿へ移行し、天守は城下町の領民に権力の象徴として見せる存在、または武具などをしまう倉庫へと用途が変わっていきました。

乾小天守

月見櫓

天守に付随する建物もそれぞれ存在感があります。

松本城は大天守が巨大なため、付随する乾小天守は他のお城ならば天守に相当する非常に大きなものになります

月見櫓は松本城の大きな特徴であり、朱色の欄干が雅な様子を醸し出しており、軍事施設に娯楽施設が併設されているといった一風変わった天守群の関係性を表しています。

破風などの屋根飾りやしゃちほこなどで優雅な外観を誇る松本城ですが、内部に入るとそこが軍事施設であったことを再認識させられます。
内部は戦闘の際に武士が走り回るための殺風景な廊下・武者走りが続き、簡素な作りとなっています。

お城の魅力は優雅な外観と対照的な内部構造の様子にギャップを感じるところにあるのかもしれません!

木材の様子から、築500年以上!現存天守の歴史の深さを感じ取ることができます。
余談ながら、国内最古と言われていた丸岡城が近年の調査で最古ではないことが科学的にわかったため、諸説ありますが松本城の天守こそが日本最古の木造天守になるのではないかと言われるようになりました。

規模とともに、松本城を彩る歴史がさらに加わったのです!

城門・堀・天守からの眺望

天守のある本丸を中心に、二の丸、三の丸が四角く築かれ、復元された黒門・太鼓門と共に見どころとなっています。
天守群以外にも松本城には多くの魅力的な建物があります。

城内各所見どころ

黒門・太鼓門

黒門
本丸への入口に築かれた巨大な城門(一の門・二の門)です。
お殿様が城内へ入る優雅な雰囲気を想像しながらくぐるのも面白いですよね!

一の門

二の門

太鼓門
復元された城門であり、太鼓を設置して家臣に時を知らせていたので太鼓門と呼ばれていたそうです。
門にもそれぞれ役目があったんですね!

本丸・二の丸

本丸

二の丸

かつては城主の生活の場や政治の中心的役所として機能していた大御殿が立ち並んでいた場所も、今は広場になっています。
御殿の範囲を示す印がつけられており、その規模の大きさに想像力を掻き立てられます。
なんとか詳細な歴史資料が見つかって本丸御殿・二の丸御殿を復元して欲しいですね!

水堀

平城であることから、防御の要は水堀にあります。
本丸・二の丸周辺を囲む水堀に沿って歩けば、松本城の魅力をさらに感じることができます。
桜のシーズンには水面に桜の花びらがたくさん浮かんでおり、戦場とは思えない美しい風景が広がります!

天守からの眺望

全国屈指の高層天守を有する松本城。
その最上階からの眺めは圧巻です。
北アルプスの山々を望むことができ、春先でも雪がかった山の景色は何とも言えない絶景です!
また、松本城公園に咲き誇る桜の木々もとても美しいです。

歩いて良し!登って良し!眺めて良し!これ以上ない贅沢な体験をさせてくれるお城です。

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見る角度で異なる顔を持つ松本城

複数の建物で構成された松本城は見る角度によって印象の異なるお城として有名です。
天守の周辺をのんびり歩いて散歩することができるのは平城の特徴ですね。
早速、いろいろな方角から松本城の天守を見ていきましょう!


オススメ撮影ポイント

北東

本丸より天守を見ると、5棟で構成された天守群の構図がよくわかります。

南東

本丸への正面入り口となる黒門付近からみた天守です。
背景に北アルプスの雪山が見えており、黒いお城とのコントラストが魅力的です。

南西

周囲を水堀で囲まれた本丸外側から見た天守。
一番有名なショットかもしれませんね。
どっしりとした天守が水鏡に映って逆さ天守を撮ることができるスポットです。
松本城公園のベンチがあるのでそこに腰かけると何時間でも眺めていることができる最高の角度です!

北西

朱色の埋の橋と共に見える天守は、月見櫓が見えなくなって戦向きの顔をした天守となっています。
横に広かった天守が大小連結天守に変わったように見えるスポットです!

登城シーズン

春・夏・秋・冬、すべてのシーズンで楽しむことができます。
春は、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色といった具合に、季節の移り変わりを共に感じることができるお城です。

個人的には黒いお城がピンクの桜に囲まれる春が一番オススメです。
その年の気候にもよりますが、4月中旬~下旬が満開シーズン!
お城に桜って映えますよね!

松本城の観光情報

松本城公式ホームページ(https://www.matsumoto-castle.jp/

観光案内

観覧料 大人700円、小・中学生300円
開城日 年末(12月29日から31日)を除き年中無休
開城時間

開城時間:8:30~17:00
(ゴールデンウイーク・夏季の延長期は8:00~18:00)
正月三が日:10:00~15:30

天守内観覧所要時間 天守内観覧所要時間:およそ50分
100名城スタンプ設置 松本城管理事務所(本丸内の一ヵ所)
御城印販売場所 松本城管理事務所(本丸内の一ヵ所)

松本城へのアクセス

JR松本駅から徒歩20分、JR北松本駅から徒歩12分

鉄道
東京から:JR中央線+八王子から特急あずさ利用で約3時間
大阪から:東海道・山陽新幹線利用+名古屋駅から特急しなの利用で約4時間
名古屋から:特急しなの利用で約2時間


東京から:約230km、約2時間50分
大阪から:約370km、約5時間20分
名古屋から:約200km、約3時間20分
※駐車場:市営松本城大手門駐車場、市営開智駐車場など、松本市営駐車場があります

 

周辺観光

松本城だけじゃない!
魅力的な城下町の広がる松本の市街地は観光の宝庫!

開智学校

明治6年(1873年)、筑摩県学を改め学制による小学校として、廃仏毀釈で廃寺となった全久院の建物を仮の校舎として開校しました。新校舎は明治9年4月に全久院跡地に竣工し、昭和38年(1963年)まで90年近くも使用されました。昭和36年に重要文化財に指定されていた校舎は、令和元年(2019年)に近代学校建築としては初めて国宝に指定されました。旧開智学校HPより引用)

松本城を堪能した後で西洋建築の歴史に触れるのも感慨深いものがあります。

縄手通り・松本駅

松本城の総堀りに沿った縄手通りなど、松本市には城下町を窺わせる場所がたくさん残されています。
お城のみならず、街中を散歩しているだけでも歴史に触れることができるなんて、最高な街ですよね!

松本駅周辺はホテルや飲食店がたくさんあるので、日帰り、宿泊旅行で心配すること一切なし♫

美味しい!信州松本グルメ

信州蕎麦

長野県の名物・信州そば!
水の綺麗な長野県ならではの美味しさがそこにあります!

信州牛

お店 URL
信州牛ステーキの代官山 http://www.daikan-yama.jp/

松本城からほど近い牛鮮厨房・代官山さんです!
信州に来たからブランド牛を食べよう!そう思って探した信州牛を美味しく堪能できるおしゃれな店!
信州牛って知らなかったけれど、とても美味しかったです!感動♫

山賊焼き

鶏もも肉の揚げ物、その名も山賊焼き!
大きくて食べ応えのある唐揚げって感じ♫
これも知りませんでした長野県の名物!

まとめ

いかがでしたか。

国宝松本城だけでも一日楽しむことができるのですが、開智学校や城下町散策までしていたら松本市内だけでも最低一泊二日は必要になりますね。

お手軽にお蕎麦や山賊焼きを楽しむのも良いですが、信州牛といったブランド牛の味も知ってみませんか?
信州松本は歴史・文化、そして食の文化も深くて魅力的な観光地です。
ふらっと訪れても良いですし、周辺の安曇野や諏訪方面と併せて観光するのも良いでしょう。

また次の花見シーズンが近づくのが楽しみです。
次の季節は是非松本城へ!

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