二本松城 / 別名「霞ヶ城」「白旗城」とも呼ばれる東北のお城

大大名の支配を受け、江戸時代には外様大名の居城として栄えた陸奥国のお城です！

二本松藩：10万7000石

登城時期：2018年6月

歴史

戦国時代に伊達政宗の攻撃を受けて二本松氏が滅亡し、二本松は伊達氏112万石の支配下に組み込まれます💨。

しかし1591年に豊臣秀吉が行った奥州仕置において会津の蒲生氏91万石に支配権が移り、さらに1598年には上杉景勝120万石の支城とされたことから、二本松は大国の重圧・重税・軍役に支配される苦しい時代を過ごします。

江戸時代に入ると米沢に去った上杉氏に代わり再び会津の蒲生氏60万石の傘下に入りますが、1627年に蒲生氏に代わって加藤嘉明が43万5500石で会津へ入封、二本松に城代の松下重綱を置いて二本松藩5万石として統治させることになります。

1643年、加藤氏が改易されると、ここで白河小峰城から丹羽光重（かの有名な織田信長の重臣・丹羽長秀の孫！）が二本松城に入り、明治維新を迎えるまで二本松藩10万7000石として丹羽氏による支配体形が築かれることとなりました。

丹羽氏の時代に二本松城は大改修され、天守も築かれていたんだそうです✨！

10万石格の大名の居城としての威容を誇った二本松城でしたが、1868年に起こった戊辰戦争で、二本松藩は仙台藩や米沢藩を中心とした奥羽越列藩同盟の一員として新政府軍と戦い、激戦として有名な「二本松の戦い⚔」の末に降伏、5万石を減封されて1871年の廃藩置県を迎えます。

この時、一時期だけ二本松県ができたそうです。
今となっては幻の県ですね🗾。

そんなこんな、戦国時代には諸大名の領地争い、支配体制に翻弄されながら苦しい時代を送った二本松城の歴史は、一言では表せないものがあります。（語り足りないですね...）

お城

江戸時代に丹羽氏が治める二本松藩10万7000石の藩庁として栄えた場所です。

今は高石垣と箕輪門、多聞櫓、天守台などが復元された「霞ヶ城公園」として綺麗に整備された観光名所となっています。

二本の松の木が生えていたから二本松？なのかと思いきや、築城者が二本松氏だったことからこのような地名になったんだとか！（アカマツはたくさんありましたよ🌳）

一応平山城に分類される城みたいですが、山城なんじゃないかとも思う城郭でした🏯。

旅の想い

ついに来ました二本松！

立派な城があると知っていましたがまさかここを訪れる日が来るとは夢にも思っていませんでした♫。

独特な駅名からしてお城も駅近くにあるかと思いきや、長く続く坂を上り下りして歩くこと30分、ようやくお城に着くことができました💨

、、、が、有名な箕輪門と多聞櫓がお出迎えしてくれてから山頂の天守台を拝むにはそこからさらに20分ほど山を登る必要がありましたので、あぁ大変💦。

軽くトレッキングを楽しんでしまいましたよ、旅の良い思い出になりました♪(´ε｀ )。

山頂付近の綺麗に整備された本丸跡と天守台の石垣です。雑草とかが生えていない手入れの行き届いた石垣に感動♫✨。

麓から30〜40分歩いてきましたが山頂からの眺めといい、広々とした空間といい、最高のお城でしたね。

建物見たさに訪れるのであれば二本松城跡の「霞ヶ城公園」入口付近の箕輪門と付櫓、そして左右に広がる高石垣だけでも充分満足できますが、歴史を深く味わいたい人には山頂の石垣まで見に行くことをオススメします♪(´ε｀ )。

二本松藩主・丹羽氏

二本松城は、織田信長から絶大な信任を受けていた丹羽長秀の嫡男:丹羽光重が二本松藩主を務めたお城です。

丹羽氏といえば織田政権における柴田勝家に次ぐ名家であり、豊臣政権下では若狭・越前・加賀123万石という大領を与えられた大大名です。

丹羽氏はその後に石高減封、関ヶ原合戦の西軍で敗北するなど大名家として地位を失いますが、徳川政権下で10万石大名として復活し、白河藩の藩政で成功を収めるなどして信頼を集めこの地にやって来るに至りました。

二本松城の石高推移

1586年～1590年：伊達氏 112万石
1591年～1598年：蒲生氏 91万石
1598年～1601年：上杉氏 120万石
・・・関ヶ原の戦い・・・
1601年～1627年：蒲生氏 60万石
1627年～1628年：松下氏 5万石（会津領 加藤氏 40万石）
1628年～1643年：加藤氏 3万石（会津領 加藤氏 40万石）
1643年～1871年：丹羽氏 10万7000石

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